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メルマガ第18号

2014/6/1

:;;;:*†*:;;;:*†* 第18回 *†*:;;;:*†*:;;;:

 

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                 キルコライズフィールド 第18号

                   2014年 6月 1日発行

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弊社お客様方

いつもご愛顧いただき、今月も当メルマガをご購読くださり、ありがとうございます。



今年は、多くの地域でまとまった降りの梅雨入りとなっているようですね。

雨の被害が大きくなる傾向の昨今です。

皆様方もくれぐれもご用心ください。


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メールマガジン【 キルコライズ・フィールド 】 今回はその第18号を配信いたします。


皆様方のビジネスの前進に貢献したいという観点も持ちながら、キルコート周辺の情報もできるだけ含めてお伝えしてまいります。


今月もだいぶ微妙な感じの話題をお届けいたします。

今回の話題は、『タラノキの戦略性』というテーマです。


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    ☐☐「ニッチ」☐☐


今日で「ニッチ」というと、ニッチ市場というふうに、規模の小さい隙間的な市場を表す言葉として用いられることが多いのではないかと思います。


言葉の意味としては、「隙間」や「くぼみ」のことで、元来は、像や装飾品を飾るために教会や寺院などの壁面に設けた窪みのことですが、生物学の分野で「生態的地位」を表す用語として、市場を表すよりも早くから使われるようになりました。


生物学では、1つの種が利用する、あるまとまった範囲の環境要因のことを指しています。


自然界に目をやると、動植物が同じ場所で同じものを食べているように見えても、種類が違えば何かしら違ったやり方で食べたりして、互いの活動が完全にぶつからないようになっていることが多いことがわかっています。


これは、それぞれの生物が一見同じニッチに見えても、少しずつ異なるニッチを占めていることを意味しています。


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    ☐☐「タラノキ捜索」☐☐


私が「タラノキ」に興味を持ったのは、山菜の王様とも云われるあの「タラの芽」を出す木が、意外とそこらへんで見かけているのではないかと感じたことからです。


タラノキに関する記述によれば、日当たりの良い場所を好むタイプの典型的な先駆種(パイオニア種)と記されています。


この仲間の種は、土砂崩れや造成などで新しく開けた場所に、他の樹に先がけて速いスピードで発芽、成長しますが、遅れて育ってきた他の植物が大きくなり、日光が遮られてしまうと枯れてしまうというのが特徴だそうです。


形状的特徴としては、タラノキはあまり枝分かれせずにまっすぐに立ち、葉は先端だけに集中すると書かれています。いち早く日光を浴びるための戦法だそうです。


写真とこの特徴とをたよりに、郊外を車で走った際などに注意していると、思った通り、それらしい木々はいたるところで見付かりました。


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    ☐☐「新たな疑問」☐☐


ところが、私がそこいらじゅうで見つけたそれらしい木々には、タラノキの特徴とされている棘がどう見ても見当たりません。


一時は、それらが本当にタラノキなのかと疑問を持ちましたが、棘の無いメダラと呼ばれる種類もあるとの記述があり、疑問は解消されたかに思われました。


ここで新たな疑問として浮上してきたのは、棘のないメダラも棘のあるオダラも、全国的に同様に分布しているはずなのに、なぜ私が目撃するタラノキは棘のないメダラばかりなのかということです。


これについての確かな記述は見当たらず、答えには自らの推察が要求されることとなりました。


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    ☐☐「タラノキの見かけ」☐☐


タラノキに気を付けるようになって、私が受けた外観的印象としては、葉の形状はケヤキやサクラにもよく似ていて、一般的によくあるいかにも木の葉らしい形状をしていること・・。


小枝から多数の葉がきれいに並んで生えているが、その造りがあまりにも単純に感じられ、アンリ・ルソーの絵にあるような植物の葉、といった印象を持ちました。


ケヤキやブナなどにあるような、複雑な枝ぶりには程遠い造りでありながら、それらに近接していると紛れ込んでしまうように見えるのは、一枚一枚の葉の形状によるものかと思われます。


ところが、私が、いかにも木の葉らしい形状と思っていたことは、実は大きな勘違いだったことがその後になってわかりました。


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    ☐☐「採取と移植を実施」☐☐


私は、道端に生えていたタラノキを引き抜いて持ち帰り、プランターに植えてみました。


道端の木を採取するとき、シャベルなどの道具も持っていませんでしたので、文字通り引っこ抜きました。


引き抜くとき、根っこが横方向に異様に長く伸びているのがわかり、その伸びた方向の延長線上には別のタラノキがありました。


この横方向の根っこは地下茎であり、普通にタネで増える方法の他に、この地下茎を伸ばして株を増やすという繁殖戦略を持っていることを知りました。


しかもこの方法での繁殖の勢いは、なかなか半端なものではないようです。


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    ☐☐「先駆種と極相種」☐☐


タラノキのような性質の種類が「先駆種」で、それと相対する性質を持つ種類を「極相種」といいます。


森林の樹種の構成がさほど変化しない状態になったことを「極相に達した」といい、この時に森林を構成している樹種が極相種と呼ばれる種類です。


極相種は、先駆種と異なり、日陰の環境に強く(耐陰性)、森林の中の日当たりの悪い環境においても発芽し、成長することができます。じっくりと、大きな、永く続く森を育んでゆく可能性を持っています。


落葉樹林においては、ブナやミズナラがこれにあたり、世界自然遺産である白神山地のような1万年も続く極相林も存在しています。


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    ☐☐「プランターのタラノキ」☐☐


プランターに植えられたタラノキは、なんとあっという間に幹を残して枯れてしまいました。もともと生えていたところと条件が違うためだと考え、意外と環境の変化に弱い種類かとも思えました。


ところが、気が付くと新たな芽を出しはじめ、やがて以前よりひとまわり小さい小枝と葉を開かせていました。


おそらく、以前の環境に合わせて生やしていた枝葉を、環境の変化を感じ、いったんあっさりと終息させてしまった。そして新たに、新しい環境に適合させた大きさの枝葉を再生させた。そう思いました。


この潔さと転換の速さ。このあたりにタラノキの典型的先駆種としての戦略性を見た思いがありました。


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    ☐☐「タラの芽の秘密」☐☐


「小枝と葉」とか「枝葉」といいましたが、私が単純な造りの小枝と葉と思っていたのは、なんと実際にはこれ全体が単体の大きな葉であったことを知りました。


羽状複葉といわれますが、タラノキは二回羽状複葉なので、小さな葉をたくさん付けた小枝がいくつも付いたその先の枝までが単体の葉ということになり、小枝とみられた部分は、本当は葉柄や葉軸という用語で表される部分でした。


太陽を浴びようと、いっきょに大きな葉を出すための大きな芽。これがタラの芽です。




大きなエネルギーを集中させて出す大切な芽が昆虫や鳥などに食べられないために独特の苦味を持ちましたが、これが人間にとっては独特の美味となり、山菜の王様として珍重されることになったのはやや皮肉なことのようです。


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    ☐☐「タラノキの戦略」☐☐


タラノキのような先駆種は、遅れて育ってきた他の植物が大きくなり、日光が遮られてしまうと枯れてしまうと書きましたが、これですべてが終わりになるわけではありません。


安定した極相林であっても、山崩れ、森林火災、伐採、倒木など、様々な攪乱をうけることがあります。先駆種は、こうした機をとらえ、そこにいち早く芽を出し誰よりも早く成長しようとします。


耐陰性のある木々で覆われている森林の土壌でも、暗いためにいつまでも発芽できないでいる先駆種のタネがあり、攪乱後には、これらが一斉に芽を出すことになります。


タラノキのような種類の植物は、日照環境が自分たちにとって不適となっている間も、ずっと、虎視眈々と、発芽、成長の機会を狙い続けているわけです。


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    ☐☐「人里のメダラ」☐☐


五月の初め、福島県

 会津の裏磐梯高原まで足をのばしてみたときにも、タラノキはあちこちで見かけました。その時のタラノキには、ほとんど棘があったように記憶しています。この棘というものも、タラノキが動物などから身を守るために身に着けたものと思われます。私が日頃、近所や自宅のプランターで見ているタラノキには、棘は必要ないのでしょうか。人里近くで見る棘のないタラノキが生えている場所は、高速道路や幹線道路の側、雑木林の端っこ、空き地など様々です。こんな場所で鋭い棘のある低木を見たならば、人は危険な感じがして除去したくなるかも知れないと思いました。


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    ☐☐「今後の予想」☐☐


棘のないメダラは、棘のあるオダラからの派生型のようですが、棘があまり意味を持たないような環境では、むしろこちらの方が増えるために有利なのではないかと考えます。逆に動物などの生息する山中などでは、身を守るために有利な棘が必要性を増すのでしょう。私は、タラノキが今後ますます人が住んでいる場所の近くに増えてゆくのではないかという予想を立てています。しかし、ニッチがかなり近接しているライバル種も多く、タラノキ独特の戦略性がどれだけ発揮されるのかを楽しみに見守りたいと思っています。


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    ☐☐「ビジネスにおける戦略性」☐☐


自然界では、各種がそれぞれの戦略に基づき、それぞれの得意技を発揮できる環境を選び取りながら、生存競争を生き抜いているように思えます。戦略に失敗し、生きられる環境が見いだせなくなった種は、絶滅しています。(近世以降では、人間の手で絶滅に追いやられた種も多いようですが・・。)これはビジネスにおいても同様で、環境がめまぐるしく変化する昨今においては、自分たちの持つ得意技が発揮できるニッチをいち早く見付けられる目と、素早くそこに力を集中してゆける足腰の良さが求められているのだと思います。



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以上、第18回目の話題をお伝えいたしました。


いかがでしたでしょうか?


また次回の話題をどうぞご期待ください。

よろしくお願いいたします。


【キルコートニュース編集委員会】


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