:;;;:*†*:;;;:*†* 第19回 *†*:;;;:*†*:;;;:
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キルコライズフィールド 第19号
2014年 8月 1日発行
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弊社お客様方
いつもご愛顧いただき、今月も当メルマガをご購読くださり、ありがとうございます。
最近は夏になると、毎年の様に高温と大雨が繰り返されているような気がします。
地球温暖化の怖さとして以前から予想されていた猛暑と大雨などの自然災害の拡大化が、
現実のものとなってきているように思えてなりません。
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メールマガジン【 キルコライズ・フィールド 】 今回はその第19号を配信いたします。
皆様方のビジネスの前進に貢献したいという観点も持ちながら、キルコート周辺の情報もできるだけ含めてお伝えしてまいります。
キルコートにとっての繁忙期の影響から、メルマガが少々間を空けることになってしまいました。
たいへん申し訳ございません。
今回の話題は、『効果計測の難しさ・・その1』というテーマでお届けいたします。
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☐☐「予想した効果が数字に表れない場合」☐☐
私たちはキルコート塗装を推進する中で、お客様のご要望によりその効果の計測を求められることが度々あります。
私どもが行う方法としては、温度の計測を、塗装前・塗装後あるいは、塗装したところとしていないところについてそれぞれ行うことで、その間の差を観察し、効果の程度を数字にて確認する、といった場合が多くなります。
キルコートの塗装前と塗装後、塗装部と未塗装部で、例えば、下地がガルバリウムのシルバー素地の鋼製折板ならば、裏側の裏打ち断熱材表面においては、夏の熱い時間帯で、最高25℃以上の温度差が表れることを私たちはこれまでの観測値から掴んでいます。
ところが、計測温度にそういった予め考えられたほどの効果が表れない場合があります。
予測を裏切られるようなケースに遭遇することは時々あり、私たち自身「あれぇ?」と思わされてしまいます。
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☐☐「その理由は?」☐☐
比べる部分のそれぞれで日当たりなどの条件が違う場合は論外ですが、計測の当日が曇っていたり気温がさほど高くならなかった日であったならば、思った程でなかった理由は、比較的はっきりしていると言えるでしょう。
ところが、条件も同じ様で、いかにも温度差がはっきり出そうな日差しの強い暑い日であるにもかかわらず、期待が裏切られる場合があります。
不思議にも感じもしますが、おきている現象には何事にもれっきとした物理的理由があるはずです。
どんな場合にそいうことになり、その理由はどういうことなのかをはっきりさせておく必要があると、私たちはメーカーとして認識しています。
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☐☐「検証対象は、」☐☐
キルコートが塗装される場合が比較的多い建物でも、住宅などの個人使用のものなどは、部屋の使い方(在室・不在、窓の開閉、空調機のON・OFFの状況など)が日によって、時間によって一定でないため、効果を数値的に観察することさえ難しい場合が少なくありません。
こうしたケースは条件があまりにも複雑になりすぎるので、ここではあまり考えないでおくことにします。
したがって考察の主な対象とするのは、室内の使い方が日中はほぼ一定している工場や事務所、店舗といった建物となるでしょう。
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☐☐「塗装の前後での色の違い」☐☐
まずありがちなこととしては、塗装前と塗装後では多くの場合で仕上がりの色が違っていることに関してのものです。
もとの屋根が濃い色だった場合、白や薄い色で仕上げを行えば、その効果は大きなものになりますが、その反対に、もとが比較的薄い色で、濃い色の仕上げを行った場合の効果は、かなり小さいか、または逆効果の場合さえ考える必要が出てきます。
断熱による効果を有するキルコートですが、能力の半分ほどは遮熱性能です。
キルコートの場合、明度9.9の白と、明度6.2のグレーとでは、近紫外線および可視光線領域で56.9%、全波長領域では39.7%もの反射率の違いが観察されています。
断熱性能のあるキルコートですので、反射率の数字の違いがそのまま能力の違いではありませんが、色の違いは効果の違いが生じる大きな要素であることは確かです。
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☐☐「内部からの影響」☐☐
鋼製折板屋根で天井ボードが張られていない工場などの建屋でも、室内環境のために空調を稼動させている場合はしばしばあります。
屋根板は直射日光にまともにさらされ続けるので、温度についてはその影響が大であることは明らかですが、一方で、反対の室内側の気温の影響も意外なほどあります。
よく考えれば当たり前と言えますが、屋根板自体の温度は、外側からの影響と内側からの影響、この両方が合わさって表れます。
このような建物で、内部が空調によって冷やされている場合、屋根は下からの冷気によって冷やされ、上からの直射日光や空気によって暖められ、その両方の影響によってある温度に落ち着くことになります。
鋼板の表裏では、表面(上側)の方がやや高く、裏側(室内側)の方がやや低い傾向ですが、薄くて熱伝導が良いので、あまりその差はありません。
通常断熱材が裏打ちされているので、その影響で表裏の観察温度は少し違いが出るといった具合です。
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☐☐「鋼板の厚みの中でおきている現象」☐☐
上のような条件下では、キルコートが塗装される前後に温度計測を実施しても、温度差があまり出ない場合がよくあります。
だからいって、キルコートの機能があまり働いていないという考えは間違いと言わざる負えません。
1㎜厚にも満たない屋根板ですが、その中においては、外側から直射日光や外気からの熱がたえず供給され続けており、それを内側から空調による冷気が冷やし続けるといういたちごっこが続けられています。
その際の空調機は、供給され続けている熱量に対して、内部の空気の温度を一定に保つため、より大きな負荷を負いながら、より高出力で稼動することになっているはずです。
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☐☐「屋根板の温度のメカニズム」☐☐
キルコート塗装によって表面から侵入する熱量をカットし、空調の負荷を低減させ、稼動出力を低減させたとしても、屋根板の温度は下がるとは限りません。
なぜなら、キルコートが塗装されていなくても屋根は空調により冷やされているからです。
空調機が十分に力を持っており、かつ室内の空気が十分に循環しているような場合はとくに変化が少ないと言えるでしょう。
こういった屋根ににキルコートが塗装された場合、それまで頑張って稼動して屋根を冷やしていた空調機の仕事の一部がキルコートの仕事となるわけですが、空調機はその分の荷を下ろしたことによって稼動は弱まってしまいます。
屋根板の温度は、上下の熱のバランスによって決まります。
上下が強いもの同士だった状態から、弱いもの同士に変わったとき、そのバランスがどう変化するかは、上下の強さの割合によるはずです。
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☐☐「どんな場合に25℃の差がでる?」☐☐
通常のケースですと、キルコートが塗装されていない状態において、空調機が出力的にめいっぱいの状態で稼動していたものが、塗装されることによって十分に余裕を持った状態になり、空調の効きが良くなり、屋根板の温度もある程度下がる場合が実際には多いと言えましょう。
しかしその下がり具合は、塗装前塗装後で25℃の差が出るなどという大きなものではありません。
それでは、どんな場合に25℃といった温度差が観察されるのでしょうか?
それを次に考えてみます。
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☐☐「次回に続きます」☐☐
少々長くなってきましたので、この続きはまた次回とさせていただきます。
今回のケース以外にも温度差が効き目のバロメーターにならない場合がまだまだあり、次回はそれらについてもご説明します。
どうぞお楽しみにしてください。
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以上、第18回目の話題をお伝えいたしました。いかがでしたでしょうか?
また次回の話題をどうぞご期待ください。
よろしくお願いいたします。
【キルコートニュース編集委員会】
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