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キルコライズフィールド 第25号
2015年 3月 1日発行
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3月メールマガジン
弊社お客様方
いつもご愛顧いただき、今月も当メルマガをご購読くださり、ありがとうございます。
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メールマガジン【 キルコライズ・フィールド 】 今回はその第25号を配信いたします。
皆様方のビジネスの前進に貢献したいという観点も持ちながら、キルコート周辺の情報もできるだけ含めてお伝えしてまいります。
キルコートの効果計算の話題が続いていましたので、話題をまったく違う方向のものといたします。
今の時季真最中のスギ花粉症、その新しい治療法についての話題をお届けします。
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☐☐「スギ花粉症」☐☐
スギ花粉症は日本で最も多い花粉症で、およそ2500万人が患っていると考えられ、世界でも類を見ないほどのたくさんの患者数となっています。
花粉症は古くはエジプト文明の頃よりそれらしい存在が記述されていましたが、意外なことに日本では近世まで花粉症というものは存在しなかったそうです。
現在日本中に広がる杉林は、戦後復興の政策の一つとして、建材使用の目的で全国にさかんに植樹された結果のものですが、スギ材が安い輸入木材に押されて利用されなくなり、杉林はひたすら花粉を飛ばすだけの存在になってしまったことはご存じの方が多いのではないかと思います。
また、自動車の排気ガスや工場からの排気、それらをもとに発生する光化学スモッグなどを長期間吸引し続けることがアレルギー反応を増幅することにつながり、スギ花粉症を発症・悪化させるという側面は、患者数を増やし続け、症状を重くする方向に働いているようです。
今の状況は公害ともいえる側面を持っています。
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☐☐「花粉症の症状」☐☐
症状としては、花粉症の4大症状といわれるくしゃみ・鼻水・鼻詰まりおよび目のかゆみが一般的です。
咳などの喉の疾患や肌のかゆみなども多くあらわれ、重症化すると喘息や気管支炎などの気管支疾患や頭痛・発熱も発生します。
その他全身症状として、集中力の低下、だるい、熱っぽい、倦怠感、イライラするなどが現れる場合もあります。
これらは本人にとってはとても辛い場合も多く、症状に悩まされている状態では仕事などの能率も低下します。
日本全体でみた経済的損失は、3,000億円とも7,500億円とも言われており、少なくない数字となっています。
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☐☐「治療法」☐☐
治療法としては現在も対症療法がほとんどです。
つまり、4大症状といわれる、くしゃみ・鼻水・鼻詰まりおよび目のかゆみを和らげる薬の使用がそれです。
抗アレルギー剤、抗ヒスタミン剤といわれるものや、ステロイド系の点鼻薬や目薬など、市販薬から処方薬まで、いろいろなものが出回っています。
たまったコップの水が溢れることにも例えられるように、花粉症は、一度発症してしまうともとの体質には戻れないという認識をお持ちのかたも多いのではないでしょうか。
そういう中で、昨年10月より、舌下免疫療法(舌下減感作療法)と呼ばれる根治療法とされる療法が保険適用の対象となりました。
この舌下免疫療法(舌下減感作療法)とはいったいどんなものか、本当に根治するのか、問題はないのかなどをみてみましょう。
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☐☐「注射による免疫療方」☐☐
舌下免疫療法が保険適用の対象となる前から、皮下注射による免疫療方は保険が適用されており、実施されてきました。
これは、体に安全な低濃度のスギ花粉を含んだ医療用の注射液を最初に注射し、安全性と反応を見ながら徐々に量を増やして注射し、体質を徐々に変えていくという治療方です。
徐々に体をアレルゲンに慣らしてゆくというものですが、慣れようとしてもどうしても慣れない体質の人もいるようです。
効果の割合は、20〜30%位の人の花粉症が治癒し、30%以上でかなり楽になり使用する花粉症薬の量が激減する、別の20〜30%の人は症状があっても以前より楽になったと答え、10〜20%では治療効果が出なかったという報告があります。全体では80%程度の人に効果が現れているようです。
注射の場合は、通常4~6ヶ月程度の週1回の接種・通院が必要です。その後は1ヶ月に1回の通院になりますが、月1回になってから3~5年間の注射を継続することが望ましいといわれます。
受ける側にとってはなかなかの負担となりますし、効かない場合も考えられるので、多くの患者からぜひ受療したいと望まれるような魅力的なものではないかもしれません。
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☐☐「舌下免疫療法」☐☐
注射による免疫療方と同等の効果を、もっと簡易的に行えるように考えられたものが舌下免疫療方(舌下減感作療法)です。
舌の下に適量のアレルゲン(スギ花粉を含むエキス)を滴下し、2分間ほどこのまま保持した後飲み込みます。スギ花粉を含むエキスが薬として手元にあり、用法容量などがわかっていれば、この行為は自宅で自分でもできます。
使われるエキス薬は保険適用と同時に発売された薬ですから、厚労省の規定で一年間は一回に処方できる薬は2週間分までとされます。
この療法でも今年の10月前までは、2週間に一度の通院が必要になります。そのため、まだそれほど多くの患者が受療する状態とはなっていないようです。
これが一年経過後の10月以降になれば、その倍の日数分の薬が処方できるので、通院は約一か月ごとでよいことになります。
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☐☐「この療法の注意点」☐☐
この療法は、注射の場合と同様に少しずつ慣らしていくというものです。注射よりも治療効果が高いとか、治療期間が短いとかのアドバンテージはないようです。
スギ花粉が飛ぶ時季は1年の2か月位に限られるので、これまでの対症療法でよいならば、この期間だけ対策すれば済みます。
免疫治療の場合は数年の間、通院は月に一度程度(10月以降)ですが、舌下に入れる行為は毎日行う必要があります。
注射による療法よりは、通院の負担は軽くて済みますが、根気を必要とし、ほとんど効果のない場合があることも覚悟しなければならないので、この方法も夢の療法とまではいかないようです。
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☐☐「一つの選択肢」☐☐
舌下免疫療法は、スギ花粉が飛んでいる時季から開始することはできませんし、すぐに効果が現れるというものでもありません。
効果が現れるには花粉の季節の3か月以上前から実施する必要があるので、治療を開始するのが今年の10月からというのはタイミング的によいと言えます。
舌下免疫療法もまだまだ理想的な療法とは言い難い面がありますが、スギ花粉症に悩む多くの方々にとって一つの選択肢が増えたことには間違いありません。
単なる対症療法ではないので、全身症状も含めたつらい症状がトータル的に治るまたは軽減される可能性があることは希望を抱かせます。
この療法を行える医療機関はまだ限られますので、インターネットなどで調べてからの受診をお勧めします。
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以上、第25回目をお伝えいたしました。いかがでしたでしょうか?
また次回の話題をどうぞご期待ください。
よろしくお願いいたします。
【キルコートニュース編集委員会】
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