;;;:*†*:;;;:*†* 第27回 *†*:;;;:*†*:;;;:
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キルコライズフィールド 第27号
2015年 6月 1日発行
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6月メールマガジン
弊社お客様方
いつもご愛顧いただき、今月も当メルマガをご購読くださり、ありがとうございます。
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メールマガジン【 キルコライズ・フィールド 】 今回は第27号を配信いたします。
皆様方のビジネスの前進に貢献したいという観点も持ちながら、キルコート周辺の情報もできるだけ含めてお伝えしてまいります。
今月も本来どおりのキルコート周辺の話題でまいります。
塗料メーカー各社から、「遮熱」「断熱」「放熱」「熱交換」など、熱に対する機能を示すいろいろな言葉が発信されています。
全回と今回は、このあたりのことについて、それぞれの言葉の持つ意味だけでなく、その現実的な部分まで考えてゆきます。
今回はその後篇です。
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☐☐「聞きなれない言葉」☐☐
私どものキルコートは高日射反射(遮熱)に加え、熱の通しにくさ(断熱)を謳う塗料です。
実際に、高日射反射(遮熱)のみの塗料と比べると、熱をカットする働きは確実に高いことは前回お伝えしました。
同様に建物の温度上昇を防ぐ役割の塗料の中には、「放熱」や「熱交換」を謳うものがあります。
これらはいったいどのようなものなのでしょうか。
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☐☐「断熱より優秀?」☐☐
「放熱」や「熱交換」を謳っている塗料の側は、それらの性質が「断熱」よりも優秀だとして、次のような主張がされることがあります。
「断熱塗料は熱を蓄えてしまい、日が落ちてもその熱によって室内が冷めない。」というものです。
「放熱」や「熱交換」は、熱を蓄えないので、それが利点なのだという考えです。
それは現実的な考え方なのでしょうか。
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☐☐「断熱材と混同されている」☐☐
キルコートなどの遮熱・断熱塗料は、熱を高率で反射すると同時に熱の伝わりを抑え、より大きな熱のカット効果を発揮します。
熱の伝わりを抑えるといっても、高反射性能が撃ち漏らした熱を、やはり表層の膜で跳ね返す程度の働きです。
遮熱・断熱塗料の塗膜は、50㎜だとか100㎜だとかの一般の断熱材のような厚みには遠く及ばず、その中に熱を蓄えるほどのものを持ちません。
断熱塗料は熱を蓄え、それによって室内が冷めないなどということが無いことは、温度計測調査によっても明らかになっています。
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☐☐「保温性については限定的?」☐☐
塗膜に熱を蓄える性質が少ないということは、室内の保温には効かないのではないか?・・そんなご指摘もいただきそうです。
室内に塗装された場合の保温性については、かなりの効果が実証されていますが、屋根などの外部塗装では、特別大きな効果の実証データに欠けることは実際のところ否めません。
ただし、鉄板の表面で氷を解かす実験が示すように、塗装した側の温度が明らかに低い場合は、塗装しない折板よりも、塗装した方が放熱性を下げられることは確実の様です。
限定的であるとは言えますが、この分の効果は期待できると考えます。
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☐☐「熱交換塗料」☐☐
「熱交換塗料」について少し触れましょう。
「熱交換」というと、熱そのものをある物質から別のものへ移動させるような仕組みを指して用いられることが一般的です。
「熱交換塗料」の場合は、その原理がものすごくユニークで、熱を運動エネルギーに変えて消費してしまうといいます。
あまりにユニークすぎて、それを裏付ける一般的理論や、そのことを客観的に示す観測データなどはないようです。
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☐☐「効果はあるのに・・」☐☐
「熱交換塗料」そのものには一定の効果があることは確かなようです。
せっかく事実として現れている効果にあまりにユニークすぎる解釈を与えてしまうのはいただけない気がします。
そう考えなければ説明がつかないような現象なのだ・・、という言葉も聞きましたが、本当にそうでしょうか。
幽霊やらUFOやらについても、はっきりとした調べがつかないうちは、同じような言葉が聞かれることになるのではないでしょうか。
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☐☐「放熱」☐☐
放熱は、文字通り熱が放散されることで、一般的には熱のある物体から周辺の空気中に熱が移ってゆくことを指します。
放熱塗料は、塗装することで表面の放熱性を高める働きを持ち、熱を持つことで悪い影響の出るような機器などに塗装されるものです。
少し以前は遮熱系の塗料で、この放熱性を謳うものがいくいつかありましたが、現在はこの性質をことさら強調されているものは見かけなくなったように思います。
高日射反射塗料のJIS基準が制定されたことと無関係ではないように感じます。
以上後編をお届けいたしました。
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以上、第27回目をお伝えいたしました。いかがでしたでしょうか?
また次回の話題をどうぞご期待ください。
なお、これからについては、このメールマガジンは、原則隔月の配信とさせていただきます。
今後もご購読くださいますよう、よろしくお願いいたします。
【キルコートニュース編集委員会】
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